楽器のサイズアップ
お子様がヴァイオリンを習う場合に成長に合わせてどうしても楽器のサイズアップの問題があります。本来は成長を喜ぶべきことではありますが、悩みの種にもなりますね。悩みの最も大きな問題は経済的な出費になることが多いでしょうか。成長のスピードはお子さんによって少しずつ違うので必ず決まった年齢でサイズアップするわけではありませんが、なるべくならその時期に最適なサイズの楽器を弾かせてあげたいものです。また楽器の大きさだけではなく、その子の演奏、性格に合わせた楽器を持たせておげられたら良いのですが、現実はそこまでこだわっていられない事情もありますので、その時々でベストではなくともベターな選択をしてあげたいとサイズアップに立ち会う度に思っています。
先生の立場からすると、なるべく良い楽器で弾かせてあげたいと思うのは自然な事かもしれません。良い楽器、好きな楽器で弾く方が楽しいのを知っているので。でも良い楽器は通常価格も高くなるものですから、楽器の質と価格のバランスは考慮しないといけませんね。ただ単純に価格で比べられないのが難しいところで、ある程度のレベルに達しているお子さんにはそれなりの楽器を持たせると上達の仕方が違うんですね。そして上達する事でさらにやる気も出てくるという事があるので、そうなれば嬉しいですよね。良い楽器は耳を育てるとも言います。これはなかなか目に見える事ではないのでわかりにくいかもしれませんが、耳を育てるのもやる気を育てるのも大切な事なのでそこを含めて楽器を選択するときに考慮していただけるのが良いのではないでしょうか。
講師側からのお願いとして、昨今ネットオークションやフリマサイトなどで楽器を購入されて来られた方もいりますがトラブルになっているケースが多いので、楽器のサイズアップや楽器の選択には必ず購入前にご相談ください。
よろしくお願いいたします。